3月18日(月)に始まった、大会創設から100年目を迎えたセンバツ高校野球大会。近畿の出場校は、田辺(和歌山)、近江(滋賀)、京都外大西(京都)、耐久(和歌山)、好勝負を演じながらも一歩及ばず、初勝利を逃しています。

京都国際×青森山田

大会4日目は、第3試合で京都国際(京都)が登場。二人の好投手を擁する青森山田(青森)と対戦しました。

 エース中崎琉生選手の粘り強いピッチングと固い守りで、昨秋の京都大会、近畿大会で好成績を残してきた京都国際。しかし、この日は兜森監督が「1週間、初回の入りを入念に準備してきた」と話した、青森山田の勢いに押し込まれます。

 1回裏、ファーストストライクを積極的に狙ってくる青森山田に2本のタイムリーを許して2点を失うと、常にビハインドを背負う苦しい展開。4回には、長谷川颯選手のタイムリー内野安打で1点差に迫りますが、5回に再び1点を奪われて3対1、2点のリードをゆるしたまま終盤に突入します。

終盤に驚異の粘りで追いつく

 それでも、激戦区近畿から選ばれた学校。8回表、青森山田の先発、関浩一郎選手に襲い掛かると、3番藤本陽毅選手のツーベースで、1アウト2塁3塁のチャンスをつくります。ここで4番の高岸栄太郎選手のあたりはファーストへ、この打球を1塁手がはじく間に3塁ランナーが生還して1点を返すと、なおも、続く1アウト1塁3塁のチャンスに、鮮やかな走塁で得点に結びつけます。

 1塁ランナーの高岸選手がスタート、瞬時に止まって1,2塁間に挟まれると、3塁ランナーの藤本選手が絶妙のタイミングでホームを陥れて、ホームスチールに成功、終盤のチャンスを執念でものにして、3対3の同点に追いつきます。

 勢いは京都国際か。9回表には青森山田のもう一人の好投手、櫻田朔選手から1アウト2塁と勝ち越しのチャンスをつくります。

しかし、青森山田の橋場公祐主将が「(試合の)流れは、京都国際さんよりだったと思うが、要所、要所で(守備で)いいプレーが飛び出したことで、相手に流れを渡さずに最後のチャンスにつなげることができた」と振りかえったように、このピンチをショート吉川勇大選手の好守備で切り抜けます。

木製バットで三塁打 サヨナラの好機

 青森山田は逆に9回裏、1アウトから木製バットを手にした吉川選手が、センターオーバーのスリーベースヒットをはなってサヨナラのチャンスをつくります。ここでバッターボックスには「ネキスト(バッター)の橋場さんから、大丈夫だから、自信をもっていけといわれて落ち着いて打席に入ることができた」と語った6番の伊藤英司選手。

 京都国際の中崎投手が「絶対に抑えてやるという強い気持ちで向かったが、気合が空回りして、冷静に丁寧に投げることができず甘くは入ってしまった」と悔やんだ、初球のストレートをたたいて、レフト前へサヨナラタイムリーヒット。

 最後の最後までもつれた戦いは、青森山田が、勝利への執念を見せた京都国際を振り切って劇的なサヨナラ勝ち。歴史に残る選抜大会初勝利を手にしました。

宇治山田商、広陵が2回戦へ

 大会4日目の第1試合は、宇治山田商(三重)が、加古真大、田中燿太、中村帆高、3人の投手の継投で、粘る東海大福岡(福岡)を振り切り5対4で勝利しました。
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 中国大会の王者の広陵(広島)と四国大会チャンピオンの高知(高知)が激突した第2試合は、広陵の大黒柱、高尾響投手が11奪三振、終盤には145キロをマークする圧巻のピッチング。広陵が3対1で高知を下して、2回戦進出を決めています。

【大会4日目の結果】
宇治山田商(三重) 5-4 東海大福岡(福岡)
広陵(広島) 3-1 高知(高知)
青森山田(青森) 4-3 京都国際(京都)

近畿の5校が初戦敗退 残るは大阪桐蔭と報徳学園

4日目を終えて、登場した5校全てが敗退している近畿勢。

 過去には2013年に京都翔英(京都)、報徳学園(兵庫)、龍谷大平安(京都)、履正社(大阪)、大和広陵(奈良)の5校が初戦で敗退し、近畿勢唯一の初戦白星は大阪桐蔭(大阪)だったこともありました。

 3月22日(金)は、大会5日目。その大阪桐蔭(大阪)が第2試合で北海(北海道)と対戦。第3試合では、地元の報徳学園(兵庫)が愛工大名電(愛知)と激突します。苦戦続きの近畿勢の初勝利となるでしょうか。

【大会5日目の組み合わせ】
神村学園(鹿児島) 対 作新学院(栃木)
大阪桐蔭(大阪) 対 北海(北海道)
愛工大名電(愛知) 対 報徳学園(兵庫)