仙台育英には“語り継がれる伝説”がある。須江航監督が明かす。「橋本航河はお姉ちゃんたちが応援に来るとよく打つんですよ~」

 8月6日、1回戦屈指の好カードと言われた浦和学院戦。橋本選手が打席に立つと、仙台育英のアルプス席から黄色い声援が飛ぶ。「こうが~!いけ~~~!!」。声の主は橋本選手の2人の姉、長女の幸音さん(23)と次女の菜央さん(21)だ。そして、橋本選手は3安打3打点と大活躍。どうやら、この伝説は真実のようだ。
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 橋本選手は3人きょうだいの末っ子。実家がある広島に帰省した時には、3人で遊びに行くほど大の仲良し。この夏、長女の幸音さんは東京在住にもかかわらず、宮城県大会の初戦から全試合応援に駆け付けている。「私たちは社会人なんですが、一緒に青春させてもらっていて、弟には感謝しかないです」

 次女の菜央さんは、最後の夏、頑張ってほしいという思いを込めて、弟の背番号『8』の入った家族5人お揃いのお守りを手作り。試合のときは家族みんなで身につけ、心ひとつに橋本選手を応援している。
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 そんな弟思いの姉2人について橋本選手は「自分が小さい頃から面倒をみてくれて、すごく優しいお姉ちゃんです。お姉ちゃんたちを甲子園の決勝戦まで連れていけるように一戦一戦頑張っていきたいです!」とデレデレ。“大好きなお姉ちゃんたち”の応援を背に、打って、打って、史上7校目の夏連覇へ。きょう(12日)、聖光学院(福島)との2回戦に挑む。