昨季で現役を引退した野球解説者の能見篤史さんが、オリックス戦士に直撃インタビュー。今回は、7月29日の登板でキャリアハイの8勝目を挙げた大活躍中の左腕・山崎福也投手を取材。能見さんが投手兼任コーチだった時が“厳しすぎた”のか…終始緊張しっぱなしの山崎福也投手のコメントに注目です。

福也「思うところに投げられている感じはある」

 MBS井上雅雄アナウンサー:ここまでのシーズンの活躍は、能見さんはどういうふうに見ていますか?
 能見篤史さん:たぶん、余裕はできてきているのかなと。投球の中である程度抑えられるボールというのが自分のなかであって、それが自信にもなっているので。その辺はどうなんですかね?
 山崎福也投手:ほんとその通りで、余裕も少しずつ出てきて、自信も少しずつついてきています。
 井上:今年、自分の中で手ごたえを感じている部分とか自信につながるような内容はありましたか?
 福也:ある程度、制球はできているかなっていう、思うところに投げられている感じはあるので、それが自信につながっているのかなっていうのは思います。
 井上:頼もしくなってきましたか?
 能見:頼もしくはなってきました。本当に。

能見「野球のことで言いたいことが山ほどある」

 能見:福也投手には(投手兼任コーチ時代は)ほかの人よりは厳しかったかなぁと。
 井上:それはなぜ?
 能見:もったいないものがすごくあったのと、このピッチャーこれ勝ってないの?不思議だなっていうところで、逆になんとかしてあげたいなぁっていうのもあって。
 井上:愛のムチですね。
 能見:んー、愛しかないかな。
 井上:アドバイスを言われた時はどんな感情になりましたか?
 福也:(落ち込んだ顔で)はい、はいって感じです。もう「はい」しか言えない。
 井上:痛いところつかれるなぁみたいな?
 福也:そうです、そうです。本当にやっぱり、試合で気にしているところをドドドーっと責められて。
 能見:いい感じで聞こえてないよ(笑)
 福也:でも去年は試合の反省というかいろんな話をさせてもらったので、今にいきています。
 井上:的を射た指摘が多いってことですよ。
 能見:だってやればできるんですもん。ちゃんと。
 井上:でも能見さんの話はズバズバっときますもんね。
 福也:いや、きますね。はい。きますねというか、きていただいています。
 能見:きていただいていますって(笑)

 井上:プライベートの話はされますか?
 福也:基本的に野球の話だけです。
 能見:プライベートの話までいきたいんですけど、いかないんですよ。野球のことで言いたいことが山ほどあるんで。そこで全部終わってしまうんですよ。
 福也:その通りです(汗)

オールスターに出場 福也「柳田さんは優しかったなっていう印象」

 井上:オールスターにも出られましたが、どうでしたか?
 福也:結構楽しかったっていう印象がありまして、いろんな選手と話もできて、良かったですね。
 井上:どなたとの話が一番印象に残っていますか?
 福也:(ソフトバンクの)柳田(悠岐)さんとか。いろいろと話はしました。
 能見:対戦の相性悪いもんね。
 福也:対戦が、たぶん40打数20安打くらいなんで(※正確には39打数19安打 打率.487)。なんでそんな打てるのか、秘訣を聞いたんですけど、やっぱり優しい方で、僕が投げる時にたまたまちょうど状態が上がってるっていう説明でした。
 能見:まぁ嘘だからね。
 福也:まぁ嘘です。優しかったなっていう印象です。そんなわけないのは僕もわかっています (笑)
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 井上:後半戦、期待も大きいと思いますが、いかがですか?
 能見:他チームの見る目も、オリックスの首脳陣の見る目も変わってくる中で、これからの大事になってくる試合に任される福也投手でいてほしいと思います。福也投手の性格的に、ここ言っとかなあかんなってときはブルペンキャッチャーにDM送ってるんで、期待しています。
 福也:大事なシーズンになってくるので、去年能見さんにたくさん言っていただいたことがあるので、それを頭に入れて、キャッチャーとも協力して、やっていきたいと思います。DMがどんな内容かは言いませんが(笑)


(構成:MBSスポーツ部 伊藤拳)