阪神15－0巨人
連敗で迎えた27日（木）甲子園での巨人戦、序盤から打線が繋がり大量15点を奪い巨人に快勝した。
この日の阪神先発は左肩痛の影響で開幕から2軍で調整していた伊藤将司。伊藤将はケガの不安を全く感じさせない投球で1回から４回までパーフェクト投球の立ち上がり。
打線は2回ウラ、1アウトから5番佐藤輝明がデッドボールで出塁すると、この日スタメンに入った6番井上広大がレフト線にツーベースを放ち2塁・3塁のチャンスを作る。
こちらも今日スタメンで起用された7番坂本誠志郎がライト前にタイムリーを放ち先制に成功。続く8番木浪聖也もきっちりと犠牲フライを放ち2点目。
さらに3回ウラ、先頭打者の1番近本光司が2号ソロを放ち追加点を奪うと、2番中野拓夢・3番ノイジーが連打でチャンスを作り、その後満塁となり5番佐藤輝のタイムリー内野安打、さらには6番井上が2打席連続となるタイムリーツーベースを放つなど、この回一挙6点を奪う猛攻。
6回には4番大山悠輔に2号ソロが飛び出し先発野手全員安打。終盤まで勢いを止めることなく終わってみれば今季最多となる15点を奪った。
目覚ましい攻撃陣の活躍に岡田監督は「急にみんな（調子が）上がったね」と苦笑い。また、先制打を含む3安打の活躍を見せた井上について岡田監督は「自信にもなっただろうし、今日は最初も良かったけど、最後もう1本っていうところで、あそこで打ったのは大きい」と活躍を讃えていた。
大量援護を受けた先発の伊藤将は9回を投げ抜き106球で完投、8個の三振を奪い四死球0、許したヒットはわずか2本と圧巻の完封勝利で復帰戦を飾った。
伊藤将は「今年初登板なので思い切って勝負しようと思っていた。今日は誠志郎さん（坂本）のおかげでこういうピッチングができました」と振り返った。
その坂本のリードについて、MBSラジオ中継で解説を務めた能見篤史氏が「序盤は真っ直ぐとカットを軸にしていたが、中盤以降はカーブの割合が多くなった。真っ直ぐを序盤に見せたことで（中盤以降）緩いボールを混ぜながら、より真っ直ぐや他の球種を良く見せることができていた。」と解説したように、伊藤将の好投の陰には女房役の好リードがあった。
指揮官も「坂本はコントロールがいいピッチャーにあたっているのもあるかもわからないけど、リードもさえているし、本当にピッチャーのいいところを引き出している」と評価した。
打撃不振の梅野については「梅野はちょっとミニキャンプやな、ちょっと休ませたら頭もリフレッシュする。打つ方でリードにもだいぶ影響してると思う」と話し、次戦も坂本をスタメン起用することを示唆した。