4月26日(水)、今シーズン初めて甲子園で行われた伝統の一戦。タイガースは前週に中日との3試合で計4得点に終わったこともあり、この日は大幅に打順が変更された。

1番センター 近本
2番キャッチャー 梅野
3番ショート 中野
4番ファースト 大山
5番レフト ノイジー
6番サード 佐藤輝
7番ライト 島田
8番ショート 木浪
9番ピッチャー 西勇輝

試合開始前の時点で打率1割台と苦しむ梅野を2番で起用。これについて岡田監督は「ちょっと強引に行くからな。(前を打つのが)近本やから(塁に出て)右に打つとか、バントとかもできるかと思ったけど」と意図を明かした。

試合は1回から動き、阪神先発の西勇輝が巨人の4番岡本にタイムリーを打たれて先制を許し、3回には5安打を浴び4失点。序盤から5点を追いかける苦しい展開となった。

それでも5回ウラ、この回先頭の6番佐藤輝が巨人先発・戸郷の直球を捉えて1号ソロを放つと、7番島田・8番木浪・代打渡邉・1番近本が4連打で繋げ、この回一挙4得点を奪い1点差に迫った。

この日MBSラジオ中継で解説を務めた掛布雅之氏は、佐藤輝について「意識してスピンをかけて良い外野フライが打てるかどうか」を復調のポイントにあげており、嬉しい今季1号HRについては「完璧だった。このホームランで佐藤が変わるかどうか」と復活の狼煙になることを期待していた。

勢いに乗って逆転したいタイガースだったが、その後はチャンスを作るも得点を奪えず、8回に登板した岩貞が代打長野に3ランHRを打たれて勝負あり。平日にもかかわらず4万人が詰めかけた甲子園での伝統の一戦の初戦を白星で飾ることはできなかった。

岡田監督は「個人個人の調子をあげなあかんゆうことやから」と振り返り、この日ノーヒットに終わった梅野だけでなく、ここ3試合ノーヒットと調子を落としているノイジーについてもコメント。「ノイジーがなあ、今やったらノイジーの方が1番悪いかもわからんな」と不安要素を口にした。