【阪神6-2DeNA】

 開幕2連勝で迎えた4月2日のDeNA戦。阪神は先発・才木が1回から最速155キロを計測し、三者連続三振を奪うなど、6回途中まで投げ8個の三振を奪う好投。打線も前日までの勢いそのまま3回に大山や森下のタイムリーなどで3点を奪うと、その後も追加点をあげ、4回までに点差を4点に広げた。

 しかし7回、才木が先頭の桑原にヒットを許し、続く京田を三振に抑えたところで球数が100球を超え、イニング途中での降板となった。才木の後を受けた岩崎だったが、2本のヒットを許しこの回2点を奪われ、点差を2点に縮められた。

 2点差のまま迎えた8回裏、2アウトから中野が四球で出塁すると、続く打者・島田のカウント1ストライクの場面で、DeNAのエスコバーが1塁にけん制をすると同時にスタートを切り、2塁ベースを陥れた。そしてランナー2塁とチャンスの場面になったところで、岡田監督は打席の島田に代えて代打・原口を起用。前日はチャンスの場面でエスコバーにサードファウルフライに抑えられ悔しい表情を浮かべた原口だったが、この日は代打で登場して初球の154キロを捉え、レフトスタンドに2ランホームランを放ってみせた。

 最終回2点差の場面で、このまま行けば開幕から2連投の守護神・湯浅が3連投する展開になるかと思われたが、原口のホームランで4点差になったことで9回は石井がマウンドにあがり、試合を締めた。

 貴重なホームランを放った原口は「きのうと同じピッチャー(エスコバー)だったのでイメージをわかせながら打席に入りました。キャンプから(速い)ストレートを打ち返すことをテーマにチームとしても個人としてもやっていたので、練習の成果が出せた1打席だったと思います」と振り返った。

 チームは2年ぶりの開幕3連勝。「スタメンで出ている選手も後から出る選手も良いプレーができていると思う」と原口が語るように、各選手がそれぞれの持ち味を発揮し、チームとして上手く機能している岡田タイガース。4日・火曜日からは新井貴浩新監督が率いる広島とマツダスタジアムで対戦する。


(MBS制作スポーツ局 林 新太郎)