関西に来たなら一度は買ったことあるはず551蓬莱の豚まん。その秘密に山中真アナウンサーが迫りました!61店舗を支える要である大阪市内の工場で、豚まんの具材・生地はどのように作られているのか、製造の過程を見せていただきました。そして全国展開しないワケとは?なぜ「551」という名前なのか?最後には、これを食べずして551は語れない!レストランの看板メニューもご紹介します。(2023年11月1日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)

豚まんの“ひだ”の数の目標「12本か13本がベスト」

 551蓬莱は関西に61店舗あり、ほぼ全ての店で豚まんを手包みして蒸して出来たてを提供しています。素早く包むのには職人技が必要ということで、この職人の数が限られているというのも全国展開できない理由の1つだということです。社内では、職人の技能を競う“美人豚まんコンテスト”その名も「G-1グランプリ」を5年に1回開催。スタッフたちは名人・超名人という称号をかけて戦うということです。

 豚まんの秘密を広報に聞きました。まず、豚まんの“ひだ”の数の目標は、12本か13本がベストで、それが一番美しいということです。また、ニンニクがどれぐらい入っているかでいうと、玉ねぎはたくさん入っているが、実はニンニクは入っていないということです。

 玉ねぎは食感を感じられるように大きめにカット。豚肉はミンチ状ではなくブロック状に。これが食べごたえのある秘密です。味付けはしょうゆ、塩、コショウ、砂糖などの調味料を入れます。豚肉と同じ量の玉ねぎを入れてしっかりと混ぜ合わせたらネタは完成です。

 そして、551の豚まんの生地は、甘みと弾力があるのが特徴。生地に入れる水については3種類の温度があり、発酵時間を変えた生地を3種類作っています。例えば、1時間ぐらいで発酵する生地、2時間ぐらいで発酵する生地、発酵までに3時間以上かかる生地となっていて、発酵した生地をベストな状態で店舗に届けるために、おいしい豚まんになる絶妙なタイミングを見計らっているということです。1日最大4便、生地を店に発送していますが、冷凍も冷蔵もできないとしていて、これが551が全国展開できない理由でもあります。発酵時間を考えると、大阪市浪速区の工場から150分圏内にしか出店できないということです。

 そんな豚まんに欠かせない「からし」も自社の工場で毎日製造。消費期限は5日間だということです。

 なお、店名にある「551」は、もともと電話番号の下3桁の数字で、“ここが一番”を目指そうという思いを込めて551蓬莱に。“ここが一番”の語呂合わせになっているということです。また、蓬莱という漢字が少し難しいので、数字で覚えてもらうという思いもあったそうです。