38年ぶりに日本一となった阪神タイガース。今回、タイガースの優勝を機に人生が変わった家族を取材しました。

 2003年の阪神優勝で人生が変わった人たち。辻本佳世子さん(29)と河口陽一さん(36)は、阪神が優勝したらと、ある約束をしていました。

 (河口陽一さん 2003年)「優勝したら結婚します。(Q優勝しなかったら?)(優勝)なかったら結婚はなしです」
 (辻本佳世子さん 2003年)「待つ!優勝するまで待ちます」
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 その2年後、再び辻本さんを訪ねると…

 (佳世子さん 2005年)「(Q辻本さんのお宅ですか?)いえ、結婚して河口になりました」

 阪神優勝を機にめでたく結婚。式は阪神一色で、ウエディングドレスの花嫁の手には応援バットがありました。この再び優勝した年、2005年には長女・真愛ちゃんが誕生。阪神の優勝で大きく人生が変わったこの夫婦と今年、なんと18年ぶりに連絡が取れました。
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 今年9月、マジック7になった日曜日。取材班は河口さん一家とお会いしました。河口佳世子さん、現在49歳。夫の陽一さん(56)と今も変わらず阪神を応援しています。そして、2005年生まれの長女・真愛さんは18歳の高校3年生です。さらに2009年、次女・姫菜さん(14)が、2012年に三女・璃音さん(11)が誕生。3人とも立派な阪神ファンに育ちました。
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 (佳世子さん)「阪神ファンじゃなかったら河口家じゃない」

 それもそのはず。夫・陽一さんはあの2003年からずっと甲子園の年間シートを買い続け、スタンドで娘たちと写真を撮るのが趣味。

 (陽一さん)「(Q21年間購入?)ずっと買ってます。ちょっとしたマンションは買えますね」

 ただ、5人家族ですが、年間シートは4席だけ。

 (佳世子さん)「私が入るとちょっとよろしくない結果になるというジンクスが私の中ではありますので、私は球場の外から応援したいと思っています」
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 筋金入りの阪神ファンである河口さん一家。11月5日の試合は地元・奈良の飲食店で一家そろって観戦しました。

 (佳世子さん)「きょうは是非、いい結果を出してもらえるように頑張ってもらいたいと思います」

 3姉妹も気合十分。

 (陽一さん)「お前らが生まれたんは阪神タイガースのおかげやぞ」
 (真愛さん)「20年前に優勝したからな」
 (陽一さん)「だから阪神タイガースの子どもといっても間違いない」
 (真愛さん)「虎の子」
 (璃音さん)「虎の子!」

 先制点のチャンスでは…

 (佳世子さん)「(後ろでメガホンを叩く陽一さんに)うるさい!」

 点が入ると、「うるさい」と言っていた佳世子さんも喜び爆発!その後も次々と追加点が入り、家族は勝利を確信します。

 (佳世子さん)「(Qずっとこんな感じ?)ずっとこんな感じですわ。よくも悪くも」 (陽一さん)「怒られますねん、よう。2003年の時はね、『どうしたら結婚してくれるんですか?』って聞かれて。じゃあ『阪神が優勝するんやったら結婚してもいいよ』って。ほんなら(佳世子さんは)もうそこから急に阪神ファンになって。それまで巨人ファンですよ」
 (佳世子さん)「大きな声でいうたらあかんやんか…」
 (陽一さん)「結婚してもらえるとなってからは『もう阪神なんとしても勝ってくれ』みたいな。後押ししてくれたんはタイガースでしたね」
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 9回のウラ、遂にその時がきました。日本一が決まると、夫婦で抱き合い、次女の姫菜さんは号泣。

 (真愛さん)「初めて自分の目で見られたんで感無量です」

 優勝を機に人生が変わっていた河口家は、既に来シーズンの年間シートをまた4席申し込みました。

 (河口さん一家)「夢をありがとう!」