ヒット商品から見る世相。新型コロナウイルスの感染拡大から3年で少しずつ以前の日常が戻りつつある中、全国のスーパーやドラッグストアなどでは何が売れたのでしょうか。「インテージ」が約6000店舗を調査した結果から、去年に比べて売上が伸びたものをランキングで紹介します!

 10位は「カビ防止剤」。9位は「使い捨てカイロ」です。使い捨てカイロは、外出する機会が増えると売上が伸びる商品の典型だそうで、巣ごもり生活からの変化がうかがえます。
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 続いて8位にランクインしたのは、咳を鎮めたり痰の切れを促したりする薬「鎮咳去痰剤」。5位にはトローチなどの「口腔用薬」も入っています。自宅療養の動きが広まるなどして市販薬を買い求める人が大幅に増えたということで大量買いする人も目立ちます。
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 (共栄ドラッグストア阪急三番街店 下垣内利幸店長)
 「トローチとかも売れ行きがすごいですね。風邪薬とかは(去年の)2倍3倍近い」
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 7位は「液体だし」が入りました。

 そして6位は「乳酸菌飲料」、2位は「オートミール」と食料品がランクイン。コロナ禍のストレス対策や睡眠の質を高める効果をアピールした商品が売り上げを伸ばしたほか、コロナ太り対策や腸活など健康意識の高まりをうまく取り込んだ商品がランクインしました。
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 ここで番外編。街の皆さんは今年何を買ったのか、話を聞きました。

 (街の人)
 「70インチの液晶テレビです。ワールドカップで日本戦とか見て最高でした」
 「軽自動車を買いました。(普通車から)乗り換えたら驚くくらい保険代も税金も安くて、助かっていますね」
 「このブーツを買いました。ちょっと外に出る機会が増えたので」
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 ランキングに戻って、4位は「口紅」です。マスクをしても落ちにくいリップなど女性のメイク欲を満たす商品も登場しました。

 3位には口紅同様、外出のバロメーター的な商品「乗り物の酔い止め(鎮暈剤)」も入りました。
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 そして最も売れたもの1位は、新型コロナウイルスの感染をセルフチェックする「検査薬」でした。去年の2.7倍と大幅増です。政府が自己検査を促したこともあり大きな伸びを示しました。