10月10日はスポーツの日。ラグビーの聖地・花園では、元高校ラガーマンたちが熱戦を繰り広げました。

 10月9日・10日、40歳以上の元高校ラガーマンが出身校別にチームを組んで戦う「マスターズ花園」が初めて開催されました。今回注目したのは、「大会最高齢」のラガーマンです。
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 10月1日、滋賀県立膳所高校に、同校ラグビー部のOBチームが大会へ向けて集まりました。その中の1人、御年91歳の貴田哲弘さんは、創部70年以上の伝統ある膳所高校ラグビー部の1期生です。
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 高校卒業後は競技から遠ざかっていましたが、友人に誘われて40歳過ぎに再開。滋賀県のシニアチームに所属しています。
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 (貴田哲弘さん)
 「(Q元気の源は?)ラグビーやな。(パスで)次の人に自分の仕事を渡すときに、いい仕事を渡してやりたい。トライでもしてくれたらこんなにうれしいことはないわな。自分がトライするよりももっとうれしいわな」

 91歳で立つ聖地・花園。ラグビーへの思いをかみしめます。

 (貴田哲弘さん)
 「この年になってくると、グラウンドに立って走れるというのが目的で、失敗のないプレーができたらそれで満足です」
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 試合当日の10月9日、73年ぶりに膳所高校のジャージーに袖を通し、高校時代に届かなかった夢の舞台へ。対戦相手は、秋田の『秋田工業』です。
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 60歳以上へのタックルは禁止されていますが、激しいぶつかりあいは現役さながら。貴田さんも思わず転倒。
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 それでもボールを次の選手へと繋ぎます。わずかな時間でしたが、役割を全うしました。

 (貴田哲弘さん)
 「感謝と感激とでいっぱいです。いくつになってもラグビーはできるんやと、そう思いましたよ」
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 青春時代に思いをはせた、かけがえのない1日となりました。