安倍晋三元総理(67)が銃撃された事件で、逮捕された山上徹也容疑者(41)が遅くても去年3月から、銃や火薬などの製造を始めていたとみられることが警察への取材でわかりました。

 7月8日、安倍晋三元総理が銃撃されて死亡し、奈良市の無職・山上徹也容疑者が逮捕・送検されています。警察によりますと、山上容疑者は去年3月から9月ごろまで、自宅とは別に奈良県内の集合住宅の一室を契約していて、「火薬を乾かす場所として借りた」と供述しているということです。警察は、山上容疑者が遅くても去年3月から銃・銃弾・火薬などの製造を始めていたとみています。

 計画的に拳銃を製造していた一方で、犯行の動機に論理の飛躍もあることから、奈良地検は奈良地裁に鑑定留置を請求し、7月22日に認められました。近く、身柄を病院などに移し精神鑑定が行われる見通しです。