大阪府公立高校の一般入学者選抜は、現在出願期間中です。府教育庁は5日午後4時段階の出願状況をとりまとめ、中間値として発表しました。全日制は、募集人員34789人に対して35716人が志願して、倍率は1.03倍。昨年度同時期の1.12倍を下回る数字となっています。
出願は6日まで受け付けています。学力検査等が3月11日(月)に実施され、合格者発表は3月19日(火)午前10時から行われます。
倍率(競争率)の高い学校は以下の通りとなりました。
普通科では、春日丘1.42倍、東1.38倍、箕面1.34倍、泉陽1.34倍となっています。
専門学科では、豊中(文理学)1.54倍、高津(文理学)1.52倍、茨木(文理学)1.46倍、三国丘(文理学)1.44倍などとなりました。
府教育庁は、学校により第1志望で不合格となっても第2志望で合格となる場合があるため、学校全体の志願者数をもとにした競争率を発表しています。
大阪の特徴は「私学無償化」と「通信制志望の増加」
大阪における公立高校への出願者数の傾向について、府教育庁は以下のようにみています。
・「私学無償化」の影響があり、全日制の公立高校の志願者数は減っています。
・このほか、全日制の志願者が減って通信制の志願者が増える傾向があるといいます。この背景として、コロナ禍で必ずしも毎日登校しなかったことなどを受け、不登校の生徒が増えているとみられます。
通信制の桃谷高校は、出願期間を終えていて、募集人員(昼300、日夜80)に対して311人が志願し、0.82倍となっています。